シックスシグマのCOPQの概念

2006年12月21日

シックスシグマ 研究

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今年ももうすぐ終わろうとしている。そういえば、今年の干支はイヌだったような気がする。写真は我が家の愛犬。なにやら構えてます。イヌ好きの方にはMicrosoftから記事のようなソフトを入手してみてはどうでしょうか!? 師走はなにか、時間が経つのが速いように思う・・・ 本題に入る。

シックスシグマを運営するうえで、欠かせないプロジェクトの共通言語はCOPQである。cost of poor qualityの略で劣悪な品質が招くコストを意味している。

シックスシグマはプロジェクトであるから、管理しなければならない(もちろん通常の業務でも管理は必要です!)。進捗状況やプロジェクト価値を技術屋のわかない言語で聞くより、どのフェーズ(シックスシグマは、定義(D)→測定(M)→分析(A)→改善(I)→管理(C)で運営される)、また、どれぐらいの効果を共通の言語化しておくことが管理しやすい。

管理のしやすさは、意思決定を遅延させない(正確かどうかはわからないが)。 COPQは「見えるコスト」「見えないコスト」に分類される。従って、図のように氷山でよく例えられる。如何に見えないコストを見えるようにし、課題に取り組むかがポイントになる。その技術は企業独自のものとなる。

この概念は非常に有効で、チームのメンバーに具体的に取り組み成果を伝えることができる。

QCや小集団の活動が形骸化した現在では、工程を改善することに意味を見出すことは稀である。自身が行っている行為がどれほどの価値に結びつくかを伝えることは、ブラックベルト(シックスシグマでのプロジェクトにおけるチームリーダーの呼称)の義務とも言える。 

この計算は会計上のものとは異なり正解がない。見えないコストは推定するしかないからである。この作業が重要である。推定するには、コストの種類にもよるが、種々の活動(主活動もしくは部門)に着目しなくては算出できない。

お金の流れや業務の価値を把握することができる。時には活動の順位付けや資源の配分も行うこともある。 

・・・従来と違った観点から観察することも、変化し続けなければならない現在では必要であろう。 
 

<参考> Joseph A. De Feo, Zion Bar-EI, “Creating strategic change more efficiently with a new Design for Six Sigma process”, Journal of Change Management, 3, pp60-80 , 2002.を参考に図を作成。

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