腕時計-電波時計は広まってほしい製品である。

2008年6月17日

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サマータイム今国会見送りが報じられ、要審議の状態となっている。メリット、デメリットと十分に協議すれば、大抵実行しない。企業の長々と続く会議でも同様である。クォーツや自動巻きの時計では、サマータイムが実施されれば、時計を合わせなくてはならないが、電波時計であれば(電波の届く範囲であれば)、勝手にセットしてくれるので便利である。

さらに、電池の交換もいらないものもあり、非常に良い。

ひそかに、スイスの高級腕時計といえども、これの模倣には時間がかかるのでないか?と日本のメーカーの技術を賛嘆したりなんかもする。
さて、その腕時計、日本時計協会によれば(世界のウオッチ生産の推移(推定値))、年々生産台数は減少傾向にある。大きく言えば、台数は減少かもしれないが、単価が増加しているため、高級化が始まっているといってよい

こんな便利なもの売るしかない(サマータイムが実施されそうにないが…)。残念ながら、日本で認知度が高い電波時計も欧米では3人に1人程度しか認知していない(日本は80%:出所:ソーラー電波時計で巻き返せ 正確さでスイス勢に対抗)。ビジネス展開も補完的な資産として、電波塔を建設していかなければならない事情もある。

しかしながら、日本で環境に関する会議が開かれ、今後、日本の売りにもなる技術を日本に留めておくことは惜しいことである。

現在の日本のメーカーには申し訳ないが、自社のブランドではなく、別の高級ブランドで、消費が好調な新興国、ロシアなどに高級時計としてプレミアムをつけて、売り出すことが、経済のパイを広げる有効な方法である。

私もクォーツ、自動巻きと腕時計は、7-8本持っているが、高級腕時計のカテゴリーで日本のブランドは思いつきにくい。どうせお金を払うなら、スイス製かなぁ、と考えたりもする(日本メーカーファンの皆様にはすみません)。

スウォッチグループ、リシュモングループ、LVMHグループ、ロレックス、で売上金額のほとんどを占めている状態では、今更、日本のメーカーが有名とはいえ、高級セグメントに顧客とコミュニケーションをとろうとしても、コストがかさむだけである。

ゲームの理論的にいえば、上記の単独がパイを伸ばすのであれば、(自社ブランドではなく)高級ブランドとして売り出せばいい。純粋に電波時計を普及させたいのであれば、このゲームは市場を作り出すまでは補完的関係でいき、競争は、パイが広がって奪い合う時までお預けである。

・・・広まってほしい物です。

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