均質化する知識―MBA

2009年4月28日

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MBAといえば、通常は3年程度以上の業務経験を有することが受験資格となっていることが多い(たかが3年で専門性が身に付くことはないがそれは置いておいて…)。

ただ、そうでなくとも、というよりは、商学部や経営学部の学生が大学院に進めば、これは学歴なので現役の学生がMBAである。

かといって、現役の学生がどうのこうのというのではなく、彼らは、あとは企業に入って専門性をつければいいだけのことである。

最近は、ネットも発達し、種々の情報に恵まれているため、MBAといえども(いや、理学修士や工学修士もそうであるが)、「MBAだから」に全く付加価値はない(といっていいかも)。

もちろん、MBAで受講する財務やマーケティングなどの基礎的なことは、いかなる分野の企業人にとっては必要なことなので大切である。が、それが、”検索”である程度何とかなってしまうのが現在である(もちろん、問題解決に向けた思考や種々のことはさておいて…ですが)。

となれば、MBAにも付加価値が必要なのである。いや、逆かもしれない。何かの専門家がMBAを追加的な付加価値に置いているのかもしれない。現在のビジネス教育に関する大学教育の発達ぶりをみれば、その言い方の方がよく言い表している。

MBAでは何も”秘法”を授けるわけではないので、”知識”という点では、均質化する。そうなれば、付加価値がものをいう。

日本は”肩書社会”なので、専門化したスキルを肩書きに変えることも大切な労働であり、効率のいい自己への投資である。


・・・そういったことを意識して仕事に従事するのと、そうでないのでは、大きく違いますよね。。。


photo by Maco

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