プレゼンテーターのジレンマ

2009年11月18日

書籍

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プレゼンテーション―――ビジネスパーソンであれば、誰もがプレゼンを経験しているであろう。今日の記事は“プレゼン”についてである。

例えば、下の資料に基づいて、自社の製品のパフォーマンスをプレゼンしなくてはならない場合がある。



研究者、技術者においては、このチャートは、明らかに頼りない気がする。販売員、マーケッターなどは、インパクトに欠ける資料だなぁ、と感じているに違いない。

多くの企業でそうあるように、技術者はデザインレビューを求められ、時間がかかるとはわかっていても(発表資料が見難くなるとしても、フォームが定められていても)、技術をレビューしなければならないことが社内規格で定められている。

その資料は事前の配布が求められ、後に各部門の承認後、決まったファイルへ保管することも決まっている。

多くの企業でそうあるように、マーケット部門、販売部門の担当者は、インパクトのある事柄、それに付随するプレゼンも、その資料もインパクト(=忘れにくさ)を求められ、プレゼンの数値の根拠などは、いちいち資料には記載しない。

お互い、そこで、いつも考えるのである・・・
「スピーカーはジレンマに追い込まれる。(中略)『スピーチをわかりやすく演出するビジュアルを生み出すべきか?それとも、会議後に読む資料のようなスライドを作成すべきか?』」と。
Garr Reynolds (著), 熊谷 小百合 (訳)『プレゼンテーション Zen』,ピアソン・エデュケーション,2009,p81.

いずれにせよ、プレゼンテーションはシンプルでなければならないし、報告書は、詳細をきっちり詰めていなくてはならない。結局、このジレンマは、プレゼン資料と配布資料(報告書など)をそれぞれ作成することで解消する。

その意味からも、実験報告書、調査報告書などの存在は大切なのである。


・・・学生の頃経験しましたよね。論文を完成させて、プレゼン資料を作成し始めると、かなり、シンプルに、いい流れで、自身の研究のポイントを主張できましたよね。。。とは言ってみたいものです。



パワーポイントのアクセントに写真はどうでしょうか?
--> http://www.sothei.net/howto/4_hwt_b.htm
*利用はルールを遵守してください。



*下の書籍も参考までに。


<参考書籍>
Garr Reynolds (著), 熊谷 小百合 (訳)『プレゼンテーション Zen』,ピアソン・エデュケーション,2009.




<関連書籍>

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