社会人MBA-技術者編

December 23, 2009

2009年アクセスランキング

いつも、御愛読ありがとうございます。

今日は、2009年に掲載した記事の中でのトップ5の紹介です。
*期間は、2009年1月1日~12月20日。


1. 2009年の品質月間は第50回の節目である。
2. 日立は再生できるのか!?
3. ブラックベルトとMBA
4. イノベーション―ネットワークとスモールワールド
5. 10歳以上の日本人の学習時間は12分である。

1位は品質月間に関する記事でした。このブログらしいと思います。


次に、2009年以前に掲載した記事で、よく読まれている記事は以下です。

1. Wekaを起動する(記事一覧)
2. シックスシグマ⑭-1(工程FMEA)
3. シックスシグマ⑰(工程能力の算出)

手法・技法は何かのお役に立てれば幸いです。


December 20, 2009

リーダーは【わかる】より【かわる】ことが大切だ。

リーダーに求められるもの-現代では、リーダーの役割が大きく事業などの行く末を左右するため、よく役割は何か?などが議論される。

新規採用に関しても、学生のそういった資質を好む企業は多い。

そうは言っても、企業のリーダー職は、部活の部長の延長上にはないことは、社会人というより、学生の方が良く知っていることである。

簡単な話、プレイしないことがほとんどで、マネージ職なのである。
少し、席が替わるだけなのに、その仕事の違いぶりは天と地ほどの開きがある。

プロジェクトの場合はなおさら大変で、プレーヤーも兼務することが多い。

なのに、何も学ばず、ただ、当該企業内限定のスキルを身につけていく。


今の時代、グローバリゼーションは、組織の構成員には多種多様な対応を迫っている一面がある。多種多様な対応とは、大学の時に身につけた力以外に、社会人になってから必要に応じて、新たに学ぶことが増えることである。

とはいうものの、インターネットを開けば、大抵のことはわかるし、その門の前までは案内してくれる。【わかる】機会は劇的に増加している。

では、何を【かわる】のか?

卑近な例で言えば(私の経験です。。。)、“政治(の感覚)” である。特に、(この面は技術屋は)プレーヤーの時はほとんど登場しない。それは、ある価値を高めたり、何かを創造することや効率を高めることに専念するからである。

マネジャーはそうはいかない。

例えば、何かについて、意見なり、何なりが、4:6で分かれれば、4を殺さなくてはならない(採用しない、取り入れない選択をする、という意味合いです)。たとえ、それがチームメンバーの一番頑張ったことであっても・・・。

あるいは、開発中の技術が手に入るのであれば、土下座でもする。土下座はタダだからである(例えです・・・)。

稀に根っからの指導者肌の人はいるが、ほとんどは、入社何年であろうとも、初めてマネジャーになったら、この仕事に関しては素人同然である(マネジャーでもそのスキルを磨かない人は素人よりタチが悪い)。

当たり前の話だが、プレーヤーとマネジャーは全く異なる。だから、プレーヤーがマネジャーの業務を行なう際には、かわらなくてはならない。


それは、成果は政治次第だからである。
*リーダーのマネージが大きな寄与率を持っている。


・・・古今東西、―――リーダー自らが動かなくては、チーム(や当該組織)は変わらない――― は共通ですね



<関連記事>
10歳以上の日本人の学習時間は12分である。
リーダーの得意技は【測定系】の決定にある。
リーダーは、あっさり【譲る】ことも必要である。
リーダーは【他人の頭】をうまく使う。
リーダーは【平凡な人】を良く知っている。
リーダーは【先見性】を持っている。
中堅社員は何が求められているのか。

*記事中の写真は、内容と関係ありません。

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December 16, 2009

“戦艦大和”とは大阪梅田の百貨店狂想曲である。

今、大阪梅田(キタ)が熱い!阪急百貨店のリニューアル、三越伊勢丹の誘致、JR大阪駅周辺の再開発、各種ビルでの商業展開(E‐MABREEZE BREEZE など)、種々の展開がなされている。

“総合”―この言葉は、ビジネスで言えば、マスを相手に、もしくは当該企業において最も対象となる顧客層が厚い時に使用している。

以前の記事(前年比100を超えることは簡単ではなくなった。 )で述べたが、現在の日本の世帯でいえば、いわゆる「ファミリー層」は、今後逓減し、「単独世帯」が逓増する。


今は(チャートでは2010年頃)、ちょうどその転換期であるといって良い。ということは、その属性がビジネスにとって大切な産業も転換期である。

さて、インターネット、その周辺産業の発達により(特に小口配送)、顧客と商店の距離は劇的に縮小し、顧客は、わざわざ、あるかないかわからない総合店へ足を運ぶ必要は小さくなってきている。

若干、モノ不足気味(発展途上の最中など)の時は、総合店は欠かせないが、経済が成熟すれば(モノを選択するようになれば)、“専門店”が必要で、その集合体は?なのである。

もちろん、百貨店は、百貨店事業ばかりでなく、不動産など種々の事業を展開しているが――。

結局は、ショッピングセンターとアウトレットの財布の大きさ でも述べたが、地域の財布の大きさは、百貨店ができたからといって大きくなるものではないだろうし、主に高齢者が眠らせている日本の貯金を引き出すほどの心理的作用にはならない。


今の大阪梅田周辺は、百貨店の百花繚乱である。戦艦大和がまさに建造されている。


・・・だが、それは、百貨店業界のみの百花繚乱かもしれない。。。



<関連記事>
前年比100を超えることは簡単ではなくなった。
ショッピングセンターとアウトレットの財布の大きさ
ブランドは苦戦している。
ネットでの決済システムは売上を左右する。

*この記事は戦艦大和の存在そのものを汚すものではありません。

photo by Maco

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December 13, 2009

トヨタのリコール―米国でのアクセルペダル交換

重い、悲しい事故が起きてしまった。

今年8月米カリフォルニアで一家4人が亡くなるレクサス車の暴走事故が起きた。車のアクセルペダルが床のマットに引っかかり、踏み込んだままの状態になったことが原因とされる。[1]

この事故があり、「自動車そのものに欠陥はない[1]」との立場であるトヨタは、過去最大の「8車種の426万台[2]」のリコールとなった。

最近での大きな台数のリコールは、「米国で05年、ハンドルの不具合から約98万台[3]」がある。

部品点数の多い自動車は、故障の型において、初期の故障ではなく、磨耗型の故障の方が、顧客により使用条件が大きく異なるために、開発段階での分析は困難を極める特徴がある。


ただ、今回の故障は、故障も磨耗型ではなさそうではある。また、人命が失われてしまったので、深刻度が最高値である。

このときの企業の対応は―間違えると、とんでもない対価を負う―ことになる。


ここへきて、ロサンゼルス・タイムズ紙は:
(今回の事故の原因が)フロアマットではなく電子制御装置が加速などの原因となっている可能性があるとの見方を伝えた(ロサンゼルス・タイムズ)。

など、当初、トヨタが表明していた姿勢が崩れる報道がなされている。事故当初から、同企業へのフラストレーションがたまっていたのであるから、最終的な調査の結果、電子制御系の問題なら・・・。

リコールの費用は、1台あたり10,000円のコストがかかれば、約400億円、100,000円のコストがかかれば、4,000億円の費用がかかる。

これに向けた費用を積上げておこうが、どうしようが、企業から、お金が消えることには変わりはない。


いずれにせよ、これだけの台数であるから、リコールの手順が報道されれば(現地の従業員が、なんとか掲示板へ書き込んでしまえば?)、ペダルなのか、加えて、電子制御も交換したのかは判明する。


・・・ちょっと、今回の出来事は、重すぎますね。。。なぜ、なぜって何なのでしょうか?


<参考記事>
[1] 「トヨタを揺さぶる安全問題(社説)」,日本経済新聞2面,2009.11.30.
[2] 「トヨタ、無償で、8車種の426万台、米でペダル交換」,日経産業新聞17面,2009.11.27.
[3] 「米トヨタ、380万台リコールへ、アクセル戻らぬ恐れ」,日本経済新聞夕刊1面,2009.9.30.
[4] 「トヨタ車、電子制御装置に欠陥か=米紙」
-> http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091130-00000071-jij-int


photo by Maco

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December 9, 2009

限界があるコスト削減

以前、原価削減について において、原価削減について述べたことがある。

●(半期毎ではなく)前年比で行なっていく。
●削減行為は開発行為である。

などが骨子で、製造業での開発現場での経験を基に記載した。

では、その行為は、いや、企業全体のコスト削減はいつまで続くのだろうか。

いつまでも○○%削減が行なえるわけがない。

特に、日本型製造業では、研究開発からサービス、製品のアフターサービスまで一気通貫型の摺り合わせ企業なので、うすく広くしか削減できない。

「一律15%カット」

などは代表的な号令である。


近年、この課題の答えの一つに、一気通貫型を止めてしまう(または、はじめから選択しない)企業がある。台湾企業に代表される製造に特化した形態で、中国の巨大市場を相手にする、というのがそれである。

何でもできる(=なんでも売っている)百貨店スタイルは、途上国スタイルであり、多くの企業が、専門化することで利益を上げていることが、背景にあるかもしれない。


が、それには、「摺り合わせ」という日本独自の特質が損なわれるため、考慮が必要である(製品によってはそれが出来ない場合がある)。


ただ、行なわなくてはならないことは、一旦、今の状態から離れて考えることである。訓練が必要そうに聞こえる思考であるが、簡単である。


“今の製品で、あなたが企業を起こすなら、どのような組織を設計する?”

に答えていけばいいのである。


恐らくは、「誰に売る」を設定した時点で、ほぼ見えてくるはずである。


・・・そう、ズルズルと一律○○%削減運動を続ける企業は、ターゲットがないのです。だから、手段が目的化してしまいます。



<関連記事>
原価削減について

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December 6, 2009

劇的瞬間―『ティッピング・ポイント』の源泉とは。

企業は、当該組織のコア・コンピタンス、いわゆる得意技で如何に収益を計上するかが焦点であったが、近年の社会的責任を果たすことや地球環境を鑑みた事業展開となると、得意技に利益があり、社会的に“善”でなければ、存在意義を問われるようになっている。

それは、経済の背景が、経済学上の背景から心理的作用が加わった動きを見せるようになった現代では、簡単な話、いくら収益があろうとも、株が売られ、タッチダウンすればそれで終わりだからである。

極端な例では、つい最近の米国など、倒産するかもしれない、という情報が流れただけで、(業績に関係なく)株が売りに売られてしまう、という動きが挙げられる。

企業の存在意義を示すことは大変に困難なことなのである。


とはいうものの、これまでに劇的に売れた商品、サービス、劇的な変化を遂げた企業、はたまた、犯罪率が劇的に減少するなどの社会現象など、企業(や公共サービス)はそれを求められる。

さて、それらは、どのようにして成されてきたのだろうか?

意外に、劇的現象のはじまりは、小さな変化であることが多く、“ティッピングポイント”という言葉で説明されることが多い。

マルコム グラッドウェルによれば、

“ティッピングポイント(TP)”は、「あるアイデアや流行もしくは社会的行動が敷居を越えて一気に流れ出し、野火のように広がる劇的瞬間のこと。」

であり、マーケティング理論では:
「アーリーアダプターからアーリーマジョリティーへいく時点で、“ブレークスルー(Breakthrough:不連続な拡大時期)”が発生すると言われています。」
--> 新社会システム総合研究所ホームページより

ということらしい。具体的な方法論へは収斂されはしないが、これは「小さな変化」の積み重ねから始まる。何かの習得では、『ある時(あるきっかけ)に、急速に上達した』などが代表的な経験ではある。

何か物事が、ある方向へ…決まっているかのように、何かに動かされるように…とは、アガサ・クリスティの『ゼロ時間へ』での“ゼロ時間”で、これも面白い。

ビジネスとは冷酷な面もあり、あるビジネスへ参入するのであれば、当該企業の出口が見えなければ迷子になるだけである。最初から終わりをある程度は読んでおかなければならない(状況の変化に応じて出口を変化させる)。

そこには、当然、“小さな積み重ね”を評価する企業組織の土壌がなければ、劇的変化は起こらないだろう。


・・・私の灰色の脳細胞が活動を始めた…。あっ、いやいや、真相はまだまだですね。。。




<関連書籍>



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December 2, 2009

万年CIL《ケリー》の話

筆記具といえば・・・ロットリング(rotring)マルチペン・エグゼクティブ(過去記事「インプットとアウトプット-MBA入学試験に向けて」での写真参照 )はお気に入りで、ビジネススクールでは、ノートはずっとこれを使用していた。

とはいうものの、これよりお気に入りのシャーペンがある。

昔、親父が10円硬貨の新しい時のような綺麗な色のシャーペンを使っていて(この色は今はカタログにありません)、それとは違うブルーのものを買ってもらった記憶がある。

正式な型番は、ペンてる(公式ホームページ)の「万年CIL《ケリー》」というものらしい。もう25年ぐらいも使っている(と思う)。結構、学生の頃から試験とか大事なときに使用してきた。

あまりに気に入り過ぎていて、部品取替え用に同じものを追加購入し、ところどころ取り替えながら使用している。

製品の開発では、開発を継続していかなくてはならないという、ある種の脅迫概念がある。そのような製品がある反面、このシャーペンのように、ある意味ロバストな設計で、結構な年数が経過して新品を購入しても、部材が共有できることは、なんだかうれしいものである。

すべての製品にこのようなことは、あてはまらないが、移り変わりが激しい製品においても考察の余地があることは、“待機”というオプションもある、ということである。


・・・筆記具って意外にこだわりますよね。