燃料電池搭載車が走り出す③-低燃費競争

2013年12月2日

エコカー

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「燃料電池搭載車が走り出す」では電気自動車や燃料電池搭載車が主な話題であるが、低燃費競争は、動力源がガソリンから電池に入れ替わることばかりではない。

以下は、電動化に依存しない低燃費化への取組についてである。

○予混合圧縮自己着火(HCCI)-ガソリンをディーゼルエンジンのように自己着火
○小排気量過給器
ダウンサイジングコンセプト(Wikipedia)
○クリーンディーゼル-PMやNOxの排出量が少ないディーゼル車
クリーンディーゼル車(環境ビジネスオンライン)


最近の自動車メーカーの発表や電池、例えばナトリウムイオン電池(下参考)など研究開発の成果は派手で注目しがちだが、こういった電池(電池や燃料電池)技術レベルの向上にかかるコストと時間、また、燃料電池では、水素関連インフラ整備の課題などを考えると、「当面は内燃機関が主役であることには疑いがない*」といえる。


加えて、従来の路線を維持しながら、次世代の準備をしていくことは相当な経営力が必要となる。


・・・こればっかりは低燃費とはいきませんよね。。。


<参考>
*「特集/スマートカー巨大市場」, 週刊東洋経済, 2013.11.9号, pp74-75.
HCCIの特性(日産ホームページ)
・養祖ら, 「ガソリンHCCI機関における燃料特性と自己着火に関する解析」, マツダ技報, No.27, pp136-141, 2009.
・薮内ら,「新しい蓄電デバイス "ナトリウムイオン二次電池"
・久世ら, 「ナトリウムイオン電池の開発」, 住友化学, 2013, pp20-30.

<イノベーションについて>
イノベーションのジレンマ
イノベーションについて

<本シリーズの目次>
本記事「燃料電池搭載車が走り出す」目次

<過去の記事>
発展する携帯型エネルギー、電池:電気製品化する自動車
モジュール化する自動車産業の今後 1/2
モジュール化する自動車産業の今後 2/2

(参考)
*第10章では電気自動車が取り上げられています。


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